火鉢の炭火と鉄瓶の湯気が、そして暖かい一服のお茶が、おだやかに心を包み込みます。
・・・かつて暮らしの中心には、こういう団欒がありました。
多くの家庭から「茶の間」が消えたいま、人もこころの拠り所を失って、
彷徨い続けているような気がしてならないのです。

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【山政小山園さんを訪ねて】


新年を迎え、あらたな気持ちで、お茶と向き合ってゆきたいとおもいます。



冬の朝、宇治の山政小山園さんを10年ぶりに再訪致しました。
文久元年創業より志ひとすじ150余年、
伝統に裏打ちされた良質のお茶の製造現場を拝見させて頂きました。

  

まず茶の間にて、あたたかいお茶を一服頂きまして、「拝見場」へ案内されました。
「拝見場」とは、茶園から運び込まれた茶葉一つひとつを吟味する場所。
直射光を避けるため、北面の窓の周囲一面も黒く塗り込められ、紛れの無いように茶葉をチェックするのです。

 

棚のサンプル缶には茶葉一つひとつのシリアルナンバーと価格記号が打ち込まれております。
分類された中から小山園さんは、二種の缶を取り出しました。


 

黒塗りの皿(拝見盆)の上に拡げられた茶葉。ほのかなかおりがただよいます。
これは、抹茶の原葉の「てん茶」(碾茶)の荒茶です。
碾茶とは読んで字の如く、石臼で挽かれるお茶の葉。【抹茶】の原料です。
煎茶との違いは、碾茶は、茶園に覆い架けをして育成し、また茶の葉を蒸した後は揉まずに乾かすのです。
ですから近づいて見ますと、ひらいた荒茶は乾燥ノリのようでもあります。

 

その二種の碾茶の茶葉を、・・・これは目分量と言う訳にはいきません。キッチリ6g。
ハカリに掛けるのです。なんと0.1gの誤差も無く計量されました。

 

・・・そうしてイーブンな状態でポットに湯が注がれ、二種の碾茶の違いを眼と鼻と舌と、五感で実感するのです。
左)手摘みの碾茶。  右)手摘みでない碾茶。
カドの無いなんともまろやかな洗練との邂逅。それが、漂う手摘みの風格ともいいましょうか。
さらにポットを裏返し、茶葉の様子を観察します・・・。

 

・・・こうして「拝見場」の洗礼を済ませ、
エアシュートで身を清め、抹茶の製茶工程を見学いたしました。

「拝見場」で拝見した荒茶を乾燥させ攪拌し、
仕上げ茶となってコンベアーの上で、さらに茎・葉脈を取り除きます。これもじつに細やかな作業です。


そしていよいよ石臼で挽かれ、【抹茶】となってゆくのです。
すべては石臼の大きさに合わせるために、いくつものモーターが、いくつもの部屋で回転しております。
抹茶粉末は窮めて細かいため、温度・湿度管理も重要です。
石臼の下の引き出しの中から、究極の逸品『茶寿の昔』が現われました。

   
  
 

抹茶工場隣の小山園さんの茶園も見学いたしました。
小山園さんたいへんお世話になりました。ありがとうございました。



宇治・山政小山園
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